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タチャンカ

тача́нка
後ろ向きに機関銃を備え付けたロシアの馬車。

概要

タチャンカ(ロシア語,тача́нка)とは、荷車又は無蓋車の後部に重機関銃を後ろ向きで搭載している馬車のことである。
2~4頭の馬がひく馬車に、御者1名とマシンガンクルー1~2名が搭乗する。
発明者はネストル・マフノ。
この馬車をもとにした軍歌がある。

語源

いくつか説があり、
・ウクライナ(現チェコ)のネトィチャンカという町の名前にちなんだ名のNeutitscheinというキャリッジから来ている説
・ロシア語で手押し車を意味するtachkaを親しみやすく名前を変えた説
・南ウクライナとクリミア半島周辺を指す「タヴリーダ」から派生した頑丈な馬車の「Tavrichanka」という名称を短く縮めた説
がある。

運用

民間の馬車に簡単に着脱改造できるので、第一次世界大戦の東部戦線のロシア騎兵隊で普及した。
ロシア内戦での使用がもっとも盛んで、特に南ロシア、ウクライナの農民軍団が、前線での機動戦において重要な役割を果たした。
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